#インタビュー(社員インタビュー) #新卒入社

様々な視点を踏まえ、仕様の成立を目指す。
設計職の面白みは、模索する過程にある。

吉田 忍

設計本部 設計部 設計課 2006年入社

製造現場での経験を活かし、設計へ。
海外プロジェクトも製造・設計として参加した経験を持つ。

自動車製造ラインの規模に惹かれて入社を決めました。

入社の経緯を教えてください。

吉田:就職サイトで自動車づくりに関われる仕事を探していたところ、北斗を見つけました。面接の際に工場見学もさせてもらったのですが、自動車のボディ製造ラインが動いているところをちょうど見ることができたんです。その規模が予想以上に大きかったのでグッと心をつかまれました。もし設備出荷後のタイミングだったらガラガラだったはずなので、そう考えるといいタイミングで面接に行けましたね。

設計の仕事にはすぐに配属されたんですか?

吉田:最初は製造の現場にいて、その後、設計の部署に配属される予定でした。でも、製造現場が面白くて、3年ほど設計への配属を延長してもらいました。製造の一員として海外出張の機会もありましたし、現場で求められることを詳しく知った上で設計に移った方が理解も深まるのではないかとも考えていました。その後は設計として13年ほど働いています。

設計の仕事はどう覚えていきましたか?

吉田:まずは3ヶ月程かけてCADの使い方や基礎的な知識を教わって、その後は3D設計や図面起こしなど、色んな方々のお手伝いをしながら経験を積んでいきました。設計はメーカー様から提示された仕様を元に実際に機能するものにしていく仕事で、様々な状況で場数を踏むことが成長に繋がります。仕事をしながら実感しましたが、やはり自分が設計したものを現物で見ることができ、触ることができるというのは設計職の喜びですね。

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難しい要望を成立させた際にいただける
「さすが北斗さん」の声。

具体的には設計とは、どんな仕事なのでしょうか?

吉田:まず、製品組み立て時の補助となる治具と呼ばれる装置の構想からはじめていきます。お客様との打ち合わせを何度も繰り返し、その中で2D・3Dでの図面を作成してイメージを元にすり合わせをしていきます。

お客様によってご要望は様々だと思いますので、毎回気を遣うことが多そうですね。

吉田:はい。簡単な仕事ではありませんね。たとえば、車のドアやボンネットといった、いわゆる蓋物をつくる製造ラインに携わった際には、様々な要素に配慮しながら設計を仕上げていくのが大変でした。車の外側の部分には傷をつけないよう取り扱いに気を付けながら、治具を配置したり注意しながら設計を進めていくので、気を遣う仕事でしたね。

印象的だった仕事について、教えてください。

吉田:お客様から仕様を増やせないかと追加の相談をされることがあり、一見難しいと思われる内容でも色んな視点から検討するようにしています。ご期待にはぜひお応えしたいですから。いくつもの工夫を試して、他部署にも相談して、無事仕様を成立させられた時にはやりがいを感じられましたね。お客様から「さすが北斗さん」と言っていただけると設計者冥利に尽きます。

どうしても対応が難しいご要望もありますか?

吉田:その場合は、お客様のご要望を満たす別の案を考えて提案するようにしています。治具自体も北斗が設計しているため状況は掴みやすいので、別案を組み立てやすいという利点はありますね。最終的に治具自体の形状が変わってしまうこともありますが、それでも仕様成立のためには対応したいと考えています。

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模索する喜びを求めて、
新しいモノづくり分野にも挑戦していく。

今後の目標があれば教えてください。

吉田:以前、航空関連の案件を経験したことがありました。これまでメインで担当していた自動車関連のモノづくりとは、やり方や考え方がまるで違っていたんです。当然、イチから調べたり、機器類についてもメーカー様と相談して理解を深めたり、手探りで模索することが多く大変でした。でも、それが本当に面白かったので、やはり何か新しいことに挑戦してみたい。それが、今の目標です。

それは、北斗で実現できることなのでしょうか?

吉田:はい。幸いにも今のお客様から航空機関連など、別分野での試作案件が来ることがありますので、実現できると思っています。これまで北斗が築いてきた会社としての信頼を大切にしつつ、新分野には積極的に取り組んでいきたいと思っています。

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